というわけで毎度のことjunerことjunMaedaですが、今日はGoogle日本語入力の開発版についての話題でも出そうかと思います。
Google 日本語入力の開発版をアップデートしました。(1.3.911.10x)
- Windows 環境で、ユーザー辞書に登録された以下の文字はそのまま出力されるようになります。
- CENT SIGN (U+00A2)
- POUND SIGN (U+00A3)
- YEN SIGN (U+00A5)
- NOT SIGN (U+00AC)
- OVERLINE (U+203E)
- WAVE DASH (U+301C)
- DOUBLE VERTICAL LINE (U+2016)
- MINUS SIGN (U+2212)
ということで、Windows版だと¥[半角円記号]を辞書登録しても、\[半角逆斜線]に変換されてしまい使えなかったバグが直ったって事です。
で、此処でまず言っておきますが、日本語版の辞書登録画面や、変換時メニューではWindows版の諸事情を汲んだフォントであるMSゴシック等のフォントのせいで\[半角逆斜線]は¥[半角円記号]の様に見えていますが、実際は\[半角逆斜線]です。
これは理解してない人が結構居るのですが、元々Unicodeでは\[半角逆斜線]と¥[半角円記号]は別の文字として定義されているのですが、Shift_JISやEUC-JPの様にASCIIを日本語対応にした際の割りつけて\[半角逆斜線]のコード位置に¥[半角円記号]を持ってきてしまった為に起きた事で、それに習って、幾つかのフォントは未だに\[半角逆斜線]の位置に¥[半角円記号]が配置されているわけです。
その為、その昔の意図を汲んだフォントであるMSゴシック等のフォントを使って表示している場合には\[半角逆斜線]が¥[半角円記号]に見えるので、たまにある様な「\1000」みたいな表記になるわけです。尚、Shift_JISやEUC-JPやUnicodeでは¥を使う事が推奨されています。この文字参照はUnicodeに於ける¥[半角円記号]のコードポイントを参照している為、どのフォントであってもちゃんと円記号を表示することを保証されており、そうしないと\[半角逆斜線]が表示される場合があるからです。尚、Windowsでは¥[半角円記号]を入力する手段は用意されていない為、Unicodeにちゃんと対応した日本語入力ソフトを使うか、もしくはちゃんとコードが誤っていない¥[半角円記号]をコピーして貼り付けるかしないと実質入力は不可能です。
で、今回のことで、ちゃんとした¥[半角円記号]を辞書に登録してやればGoogle日本語入力でも入力が可能です。なので私のところでは以下の様に登録しました。
- 読み
- ¥
- 単語
- ¥
- 品詞
- 記号
………ですが……変換時におかしな表記が発見されました。なんと……全角扱いとして表示されるみたいです。きっとバグですね。
見て判る様に変換メニュー部分では\[半角逆斜線]が¥[半角円記号]として表示されていますが、フォント上そう見えているだけなので問題にはしませんが、その変換候補の横にある[全]と[半]の表記……¥[半角円記号]なのに……[全]になっています。なんだろな……うん。
そんな訳でそんなことを開発版で見つけたjunerでした。
追記:尚、Windowsでファイル名やフォルダ名に¥[半角円記号]が使えない訳ではなくて、\[半角逆斜線]が使えないだけなので、¥[半角円記号]をコピーしてファイル名に使っても何ら問題なかったりします。
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